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幻星記外伝~騎士物語…初恋

第2章 〈魔王シセリウス〉

「これは…また…愛らしい…方が、来ましたね…。」仮面を付けた〈零«ぜろ»の剣〉を左に…〈レオ〉を右に従え、玉座に…きちんと…座っている〈魔王シセリウス〉。その前、左右には…〈剣〉達が、〈次代〉を連れ、居並んでいる。圧倒的なほど…美しい…〈魔王シセリウス〉。銀の長い髪に…潤んだ紫の瞳が、美しい…それには、劣るとは言え‥場にいる全員が、三者三様に…麗しい姿をしている。息をする事さえ…忘れてしまう程に………。 
〈九の剣〉が、左側に…すでに居る〈九の次代〉達の前に居並ぶ。〈六の次代〉が右側に居並び、その前に〈六の剣〉が、居並んだ。〈六の刀〉と乳母のミワは、部屋の外に…土下座をし、頭を…垂れている。緊張が、一気に高まる。
「名乗りなさい!。」〈魔王シセリウス〉の鋭い問いに…躊躇無く…すかーとの裾を摘むと、足を下げ、深々とお辞儀をするエリシア。貴婦人の最高礼である。
「サミエラ王国第二王女…エリシアと申します。」
「僕。この。味。ない。」〈レオ〉は、そっぽを…向く。
「そうですね……………。」思案するように長い…間を置く〈魔王シセリウス〉。
「〈六の剣〉…。頼みましたよ…。」
「ええーー!!。また…ですか!!。」
「?!。」きょとーんするエリシア。場から離れ、側に近づくと、
「おまえは、俺の侍女だ!。」
「……………えぇーーー!!!。」
「〈次代〉…ミラに引き渡せ!。」
「はい。〈六の剣〉様…。」一歩前に…出ると、〈魔王シセリウス〉に…頭を垂れる。
「下がっていいですよ…。」
「はい。」ずんずんとエリシアに近づくと有無を…云わさず、腕をつかみ…半ば…引き摺るように下がって行く。
「あの……えっ!!……何で!!………!!。」
二人が、去っていくのを素知らぬ顔で見送る〈剣〉達。

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