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「おぉーーそうだ！！。」懐から…取り出す…二つの小さな…紅の入った丸い入れ物。
「どちらが…似合うと思う？！。」一つは、深い…朱。もう一つは、明るい…赤。
「うーーん！？。」エリシアは、必死に考える。
「私は、明るい…赤だと思います。」リルは、即答する。エリシアは、迷いに迷い…
「うーん…どっちも違うと思う…。」
「！！！！。」その場にいるリルと〈刀〉達が、固まる。
「ふーーん！！。これ！！〈六の剣〉様が、選んだ物なんだけど…。」
「えっ！！！。えぇーーー！！！。」思わず…大声を上げるエリシア。
「あの方は、感性が、乏しいですからね」テオトリシュが、さらりと言う。
「テオ…。おまえまで…そんな事を言う！。」マオが、怒った顔をする。
「事実は、事実です！。」二人の気迫に満ちた…押し問答に
混乱状態に陥るエリシア。くすくす…くつくつ…声を立てて笑う〈刀〉達。リルが、ヲサダから離れると
「心配いらないわ！。いつもの事だから…。」
「リル！！！。」二人が声を揃えて諫める。ぺろりー舌をだして、
「ごめんなさい！！。失礼します！！。」エリシアの腕を掴むと猛然と…走り出す。
「えっ！！」半ば…強引に！！連れ去れるエリシア。〈刀〉達が、手を振り、見送る。マオとテオトリシュまでも手を振っている。


こうして、始まった…新しい…生活は、エリシアの価値観を…変えるのに…十分過ぎる程…目新しいものだった。