
創造の双子。リメイク版
第1章 人物紹介
「海斗ごめん!」
「おう、走るぞ!」
「ひぇぇぇぇー」
きちんと整えた短い髪をブンブン振り回しながら全力で走ったかいあって学校にはギリギリセーフ。
高校生になった海斗と西華は学級委員長をしていて無遅刻無欠席をモットーにしていた。
「じゃ、海斗またお昼ね!」
西華は1ーaに海斗は1ーcの教室に入った。
「おう」
走って乱れた髪を整えながら教室に入る。
「西華ぁー!ギリギリセーフだね!おはよう!」
教室に入ってきた西華に気づいた詩穂が声をかけた。
「おはよう詩穂ー!」
男女問わず人気者の西華と学校一の美人の詩穂の二人組はものすごく目立つ存在だった。
「ハァハァハァ…うわー死にそう!今日寝坊しちゃって!ハァハァ…」
「ふふ…汗ダクダクだ笑 はい、タオル。拭いて?」
差し出されたシワひとつない刺繍の施されたタオルを西華は手にとった。
「詩穂はいい奥さんになるよ。ほんと。」
「えへへ…だといいなぁ」
詩穂は西華の双子の慧と付き合っている。
「もー詩穂は誰のこと考えてるのかな?」
「もう!西華ー!///」
そう言って詩穂は顔を赤らめた。
「そういえば海斗くんと来てなかった?二人とも寝坊したの?」
海斗と詩穂、そして西華と慧は小さい頃からの幼なじみだ。
「ううん、あたしが寝坊して。海斗待っててくれたの。モットーを守れって笑 あ、タオル洗って返すね!」
「ううん、気にしないで。」
「そっか、詩穂タオルマニアだったね笑ありがとう!」
そう言って西華はタオルを返した。
