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馬と鹿の咄

第11章 タバコに火をつけてみよう

 生で見ると、こうなんだって感じなのよ。


 あの人は腸で、なにを発生させてんだ!?


 尻だけで自爆テロ起こすやつは、まあ他にはいないだろ。爆弾付ける必要ないんだから。ケツとライターあったら、それでいいんだから。


 本人は2度目となると、笑いながら出てくる。


 笑い事じゃねえわっ!!


 僕、たまにネタみたいなエピソード書くとき、ちょっと大袈裟に表現して書くことがあるけど、大袈裟に書けない。大袈裟にすると便所爆破になるから。


 でも、メタンが燃えるって、生で見たのはそれが初めてで、やまさんの前髪が少しずつ短くなってくる。




 そんな話を谷くんにしたのよ。


 谷くんの存在、ここから出るからね。


 谷くんが「おならで火噴くんちゃいます?」と言ったら、やまさんが「それでタバコに火をつけてみよか」て、アホなことを……てか、そんな展開、僕は大好物だ。


 やまさんの言い出しっぺで、ケツライターでタバコに火をつける実験をしたんだ。


 45になったおっさんが考えることかね……。


 で、裏口の外の陰に入り、やまさんが、生尻を出して四つん這いになる。


 季節はまだ1月。


 僕がライターを持って、谷くんがタバコを加える。


 なるべく噴射口から近い方がいいだろうと、*に近付けて火をつけた。


 先に尻毛が燃え、やまさんがあまり聞かない叫び声を出して、肛門様を押さえながら、立ち上がった。



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