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馬と鹿の咄

第11章 タバコに火をつけてみよう

「まっつぁん、肛門を焼くな!!」


 初めて聞いたセリフに、自分もちょっと困惑した。


 で、仕切り直し。


 また四つん這いになって、椅子にアゴをのせ、両手で尻の穴を広げる。


 それを真正面で直視しながら、タバコを加えた谷くんがスタンバイ。


 しかも、真顔なんだよ。


 よく、笑いがこみあげずに、真剣にとらえてるな。


 なんか、その時点で匂ってくるんだよ。


 30センチ先に、おっさんの生尻があるのって、初めてだ。


 穴から10センチほどはなして、ライターを着火。


「まっつぁん、いくぜっ!!」


「OK!!」


 肛門広げたおっさんが、スタンバイ。


 そして、発射。


 一瞬、巨大な炎が谷くんの頭を包んだ。


 あまりの巨大な炎で、ビックリして僕も後ろに倒れた。


 やまさん、肛門にまで引火し、尻を出したまま悶絶。


 タバコには火がつかず、谷くんの髪が焼けた匂いと、屁の匂いがブレンドされ、裏の犬が狂ったように吠える。


 タバコの火は、普通にライターでつけようぜ。



 これは、今でも思い出し笑いしてます。


 皆さん、危険な火遊びはやめましょう。



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