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馬と鹿の咄

第14章 プロオナラーやまさん

「よし、やってみよ」て、するんかい!!


 昼飯前の暇な時間に、控え室にこもり、椅子に座って、片尻を浮かせたり、圧力をかけたり、微妙に肛門をつまんだり、いろいろしながら、プップップップッしてんだよ。


 なぜ、俺が見届け人にならなきゃならん。


 お客さんが来た。


「まっつぁん、頼むわ。後は1人で頑張るから」


 仕事しろよっ!!


 誰からも称賛されない、クソチャレンジに、なぜ夢中になれる?


 仕事してたら、奥からやまさんの「うっ!!」とか、「ぐぉ!!」とか、声の次にラッパが鳴ってんだよ。


 音だけならいいよね。でも、やってるのがやまさんだ。


 お客さんの顔が、見ててかわいそうな表情に変わってくるんだよ。


 しかも、控え室には俺とあんたの私服と、弁当が置いてあるんだぞ!!


「あかん、ちょっと休憩やわ。血が出てきた」


 どんだけ、切れ味鋭い屁を出したんだ。


 てか、30分以上、よく出たな。


 どんな腸してんだ。


 はたして、バビブベボ、パピプペポは成功したのかな?


 意外な結末があったんすよ。



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