馬と鹿の咄
第3章 やまさん
翌日に船を借りるからって、一緒に船釣りに誘ってもらったんだ。
おっちゃんらも、男2人、兄弟で釣り旅行に来てはって、なんと同業者。
仲良くなって、写真も撮ってもらって、後日送ってくれるって話になったんだ。
さすがに2日目となると、やまさんの肌は焼けて真っ赤。
痛い痛いと言いながらも、大物釣ってたよ。
昼過ぎに戻って、おっちゃんらは、昨日撮ったカメラのフィルムを近くの小さなカメラ屋に現像してもらってたらしく、取りに行ってたんだよ。
戻って来た時、神妙な表情をしてた。
どうしたんですって、聞くと、心霊写真が撮れたってんだ。
見ると、大物を釣ったおっちゃんが魚を持ってる、その後ろの男性の背中に、人の顔がボンヤリと浮かび上がってる。
それ、やまさんの背中だったんだ。
中途半端に消えかけた刺青の顔の上から、日焼けしてたから、なおさら不気味だった。
おっちゃんらも、男2人、兄弟で釣り旅行に来てはって、なんと同業者。
仲良くなって、写真も撮ってもらって、後日送ってくれるって話になったんだ。
さすがに2日目となると、やまさんの肌は焼けて真っ赤。
痛い痛いと言いながらも、大物釣ってたよ。
昼過ぎに戻って、おっちゃんらは、昨日撮ったカメラのフィルムを近くの小さなカメラ屋に現像してもらってたらしく、取りに行ってたんだよ。
戻って来た時、神妙な表情をしてた。
どうしたんですって、聞くと、心霊写真が撮れたってんだ。
見ると、大物を釣ったおっちゃんが魚を持ってる、その後ろの男性の背中に、人の顔がボンヤリと浮かび上がってる。
それ、やまさんの背中だったんだ。
中途半端に消えかけた刺青の顔の上から、日焼けしてたから、なおさら不気味だった。