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夢、魅せる。

第1章 はじめまして、主様。

「あなた様が本日のお相手でありんすね?」
「あぁそうだよ、香澄」

この人が、菊屋右衛門。十六の私からすればいい年だ。…五十ほどだろうか。

「早速だが、お手並みを拝見させてもらおうか」
「あ、主様、まだはや…っんぅ」

この人の動きははやい。もう唇を塞がれてしまった。私の姉女郎も、部屋に入れば早速、行為を始めようとする。だから、嫌いだ。

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