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夢、魅せる。

第1章 はじめまして、主様。

「っぅ、」

くちゅりと水音をたてながら、深く深く口付けをされる。唇の間を割ってはいってきた舌が、私の口の中で動き回る。やっと解放されたと思い、

「主様、夜は長うございます」

ふわりと手をとり、微笑みかけた。

「布団は、敷きに来ないのか?あやつは」
「あやつ、とは?」
「あの、若い男だよ」
「奏多のことでありんすね?」
「そうだ、奏多」
「奏多はも「他の男の話はしてほしくないな」
「!っゃ、」

と、また私の身体に飛び付き、今度は私の着物の帯を外し、手を着物に沈めてきた。私の胸をゆっくりと揉みはじめる。

「ぁ、あ、」
「どうしたんだい?香澄、もっと声を聞かせておくれ…」

胸の突起を転がしはじめ、摘まんだり弾いたり…
その途中に部屋に入ってきたのは奏多だった。

「遅いなぁ…はやく布団を敷いてくれ」

私の着物を脱がしながら言う。奏多は何も言わずに、布団を敷きはじめた。恥ずかしい。とても、恥ずかしい。奏多に見られたというのが、とても恥ずかしい。

「あっ!んぁっ、」
「胸だけで感じてしまうんだねぇ…ほら、お前も見るか?」
「…結構です」

見ないで、お願い、奏多。はやくこの部屋から出て。私は奏多、あなたのことが好きだから__


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