
スノードロップ
第2章 はじめまして
「ラーメン餃子にしようかなっ」
「ユキナちゃん、行くね〜。
じゃあおれはレバニラ定と
餃子で」
お店の方がわたしとハタガヤくんの前に
手早くコップを置き、
注文を取ってもらった。
うきうき待っていたら、
ハタガヤくんは苦笑する。
「ユキナちゃんおもしろいなぁ、
ギャップがすごいね」
「そうかなぁ」
「小柄で細いし、大人しそうなのに
めっちゃいいギャップだよ」
「それ、褒めてるの?」
「もちろん。
もっと知りたくなるよね」
キタ、師匠!
わたしは、あははと笑って
コップのお水を飲み干す。
夏真っ盛りの今、
歩いて汗もかいている。
制服のブラウスのボタンを
一個開けて、
襟をつまんで服の中に
パタパタと空気を入れた。
ハタガヤくんは、ちらっと
わたしの手元に目をやり、
困ったように
「無防備だな」と言った。
「え」
「見えちゃうよ、中が…」
…キャミが?
一気に恥ずかしくなって、
静かにボタンを留め直した。
「ユキナちゃん、行くね〜。
じゃあおれはレバニラ定と
餃子で」
お店の方がわたしとハタガヤくんの前に
手早くコップを置き、
注文を取ってもらった。
うきうき待っていたら、
ハタガヤくんは苦笑する。
「ユキナちゃんおもしろいなぁ、
ギャップがすごいね」
「そうかなぁ」
「小柄で細いし、大人しそうなのに
めっちゃいいギャップだよ」
「それ、褒めてるの?」
「もちろん。
もっと知りたくなるよね」
キタ、師匠!
わたしは、あははと笑って
コップのお水を飲み干す。
夏真っ盛りの今、
歩いて汗もかいている。
制服のブラウスのボタンを
一個開けて、
襟をつまんで服の中に
パタパタと空気を入れた。
ハタガヤくんは、ちらっと
わたしの手元に目をやり、
困ったように
「無防備だな」と言った。
「え」
「見えちゃうよ、中が…」
…キャミが?
一気に恥ずかしくなって、
静かにボタンを留め直した。
