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第2章 はじめまして

迂闊でした…。
お色気攻撃。


ハタガヤくんを見ると、
ちょっと顔が赤い。


「ごめん、師匠…」

「師匠てなに(笑)」

「わたし、ハタガヤくんみたいに
さらっとドキドキすること
言えるようになりたいな」

「それはどうも(笑)」



そのあとは餃子とラーメンと
レバニラ定食が来て。

食べ終わるまでにいろんな話をした。


こんなに男の子と話せたのは
ユウくん以外では初めて。


お店を出る前にLINE交換して、
恋の相談の乗りあいっこを
することになった。


「いとこさんはかっこいいの?」

「うん、かっこいいよ!
そっけないけどね~、
黒ぶちメガネ掛けてて、
怒りながら勉強教えてくれるよ」

「怒ってるんだ(笑)」

「そうだね~、
ちょっとオレ様かなあ…」


にこにこと話を聞いてくれる
ハタガヤくんに、
自然とわたしの顔もほころぶ。


「ユキナちゃん、ナツキでいいよ。
ハタガヤくんは呼びにくいでしょ」

「え…そう?
じゃあ、ナツキくん…いや、
なっちゃん?」

「うん、じゃそれで」



また会おうと約束をして
“なっちゃん”は駅まで送ってくれた。

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