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スノードロップ

第3章 好きになってくれますか?

グラスに氷たっぷりで、
キンキンに冷えた緑茶。

ユウくんは一口飲むと
「うまいな」と言っていた。


勉強が始まって1時間は
集中力が続いているので
雑談もなく、
意外と毎回真面目にこなす。




長文問題を解いている時、
ベッドの上に置いてあった
わたしのスマホが鳴った。




放置していると、ユウくんが
「スマホいいのか?」と言った。


「んー、放ってていいよ、
後で見るから…」

わたしは問題を解くのに必死で
適当な返事しかせず。


もう一度スマホが鳴った時、
ユウくんがベッドに座って
わたしのスマホを手に取った。


そして、小さくつぶやく。


「……こいつ、男?」

「えっ?」



くるりとベッドを振り返ったら、
ユウくんがわたしのスマホを
いじっていた。


ちょっ…!勝手に!

しずかちゃんや
ハタガヤくんに
切切と語ってる
ユウくんへの想いを
読まれてしまったら、ひかれる!

わたしはベッドに上がって、
ユウくんの膝に跨って
スマホを取り上げた。

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