『甘い蜜』
第13章 甘い蜜 13
次の朝、俺の目覚めは最ッ高ーに悪かった…
『可愛いな、もっと鳴けよ…』
『クスッ、感じてるんだ?』
夢の中にまで現れるなんて呪われてるんじゃないだろうな…俺。
昨日はどうやって帰ってきたのかすら覚えていない始末。
『キレイなお友達が家まで送ってきてくれたのよ♪』
…なーんて、母さんは浮かれていたけれど。
「…なにがキレイな、だよ。」
アイツは悪魔なんだよ母さん…
流石に言えるはずもなく、俺は空笑いを返しながら朝食を口に運び…
もう二度とアイツと関わる事がありませんように…
ただただ…
それだけを願った。