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『甘い蜜』

第14章 甘い蜜 14





どうやら、神様は俺の事が嫌いならしい…。

「神埼、生徒会長が呼んでるー。」

平和な時間を過ごせたのはお昼まで…

昼休みに入り昼食にありつこうとしていた俺をクラスのヤツが呼び止めた。

「…居ないって言って。」

俺は立ち上がろうともせず、それだけを返すと昼食をパクついた。

「…居留守とはいい度胸だな?」

「…っ、んぐっ!」

いきなり頭上からアイツの声が聞こえ、俺は喉に詰まりそうになった昼食を近くに置いてあったお茶で一気に流し込んだ。

「な、んで…入ってきてんだよっ!」

「…お前が居留守使おうとする事なんて分かりきってるんだよ。」

なら来なきゃいいじゃないか…。

「…よくクラスが分かったな。」

名前を名乗った覚えも無ければ名乗られた覚えもないのに。

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