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『甘い蜜』

第15章 甘い蜜 15

「俺を誰だと思ってる、神埼那緒。」

何を言っているんだコイツ…的な口調であっさりと流されて…

「な…、俺の名前っ!」

どっから情報が漏れてんだよ…っ、この学校はっ!

「そんなに驚く事か?生徒会長なら生徒の顔と名前ぐらい知っているだろ…」

いや、この学校に何人いると思ってんだよ…。

「…江波隼人。」

「は…?」

いきなり何を言って…

「俺の名前だ、覚えとけ。」

それだけ言い終わると俺の傍から離れ、クラスを出ていった。

なんなんだ…、アイツは?

何しにココに来たんだよ、わざわざ名前を教えに来たワケじゃ…

「…来たんだな。」

俺はアイツの可笑しな行動に笑いが止まらなかった。

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