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『甘い蜜』

第5章 甘い蜜 5

嫌な予感しかしないのは…、俺の気のせいじゃないよな?

「さっき不完全燃焼だし、相手してよ?」

いや…、そんな事を笑顔で言われても『はい』って言うかっ!

「…お断りします」

生徒会長からなるべく身を引きながら答えてみる。

「君に断る権利はないよ?邪魔されたのは俺だし。」

「邪魔って…」

文句があるなら先生に言えよっ!

「あ、もしかして初めて?」

「…ッッ!?」

なんでそうなるんだよっ!…とか頭では分かっているのに顔が熱を持ったのが分かった。

「俺なら優しくするよ?」

益々、悪魔的な微笑みを俺に向ける生徒会長…。

「…結構ですっ!」

このままここにいては身が危険だと察知した俺は生徒会長をすり抜ける様に扉へと走った。

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