テキストサイズ

家庭教師との恋愛

第1章 初めまして


「……」

「……」


き、気まずい…

片付けが終わったタイミングに家庭教師さんがやってきて、今部屋にいるのですが…すごく気まずい。

(しかも…)

ちらっと家庭教師さんの方に目を向ける。

(男の先生だなんて聞いてない!)

まぁ、確かに女の先生が来るよとかは言われていない。だけど、女の先生が来ると思い込んでいた私は緊張がマックスだ。
クラスの男子ともあんまり話さないのに、年上の人と話さないといけないなんて…

(しかも、顔が私好みっていうね…狙ってたのかと言いたいレベルだよ)

そう、家庭教師さんの顔は私の好みの顔だった。なんていうんだろう、自分が好きになりそうな顔っていうのかな…失礼かもしれないけど、結構かっこいい…)

メガネをかけている先生は、茶髪で少しふわふわとした髪型をしている。大学生だからか、服装がオシャレだ。

「えっと…」

「!! は、はい?!」

いきなり声をかけられ、びっくりとしてしまった。
あまりにも大きい声が出てしまい、熱が少し顔に集まる感じがする。

「そんなに緊張しなくていいよ 志乃ちゃんって呼んでも平気?」

「あ、大丈夫です…」

名前呼びとは…ちゃん付とはいえ、名前で呼ばれるとは思ってなかった。てっきり名字で呼ばれるかと思ったけど、大学生になると年下には呼び捨てで呼びたくなるものなの? なんか違和感ある…

「○△大学の法学部の宮崎奏多です 好きに呼んでもらって構わないよ」

なんていうか、少し…苦手かもしれない…

いや、確かに顔は好みだよ? 少し可愛い系の顔は好きだよ?うん。だけど…なんか、なんかチャラく見える。

第一印象…顔は好みだが苦手なタイプ。だな。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ