
はしたない女の子は好きですか?
第5章 ▼たまには乱れてどうでしょう
「弘樹…」
「なあに?」
「もう、や…無理…」
胸だけなのにもういっぱいいっぱいだ。
こら以上は声なんか我慢してられない。今でさえ危ないんだから。
そういうこともあって私は弘樹に抗議の声をあげた。
弘樹はローターを当てる手を一旦離して私を見下ろす。
弘樹の視線が上から、濡れてるであろう下まで動く。
見られてる…
弘樹の体が、私の体を影にすっぽり包んでいる。
見られているの恥ずかしい……
私の顔に弘樹の顔が近づいてきた。
「なんでもう無理なの?」
可愛らしい顔に似合わない少し低い声がそう言う。
そんなの、弘樹が1番よくわかってるくせに…。
潤んだ目でキッと反抗の視線を送る。
弘樹はそんな視線をふいっと無視すると、ニコッと作り笑いのような笑いを浮かべる。
「オレからすると、志織はまだ欲しいって顔だと思うけど。下もしてって」
「…だ、だめ」
下までされたら、それこそ本当に我慢なんかできなくなっちゃう。
