
はしたない女の子は好きですか?
第1章 ▼たまらないのはこっちだ。
今日も…?
いや、まだまだ。
もしかしたら、車に乗ったらそのままホテルとか行っちゃうかもだし。
うん、そうだそうだ。
今はまだ少し人通りがあるしね。周りの人にえっちするなんて聞かれても恥ずかしいしね。そうだ、そうだ、そうに決まってる。
私はニコっと笑うと、いつもと同じように新さんと車へ向かう。
そして助手席にのりこんだ。
新さんがキーを差し込む。
このまま家、いかないよね。ホテルとかいっちゃうよね、それか新さんの家とか…
よし、私は新さんを信じる。信じ抜くんだ。
私はニコニコしながら運転する新さんを眺める。
大丈夫大丈夫。今日こそはするはず、新さんだって健全な男性だし、いっつも帰りはキスしてくれるし、そろそろえっちだって…
色んなことをぐるぐる考える私。ふと窓の外へ視線を向けると、私はあることに気づいた。
あれ…ホテル街って向こうだよね。これ私の家の近くの景色…。
やっぱり今日も…。
いや、たしか新さんのお家、私の家から近かったはずだし!新さんのお家に行くのかも!
だって、そんなもうするよね。
キスだけじゃそんな…
