
はしたない女の子は好きですか?
第1章 ▼たまらないのはこっちだ。
「ついたよ」
窓の外は見慣れた私の家だ。
家自体別に新しくないけれど、小さなお庭が手入れが行き届いていて少し自慢だ。
いや!そんなことどうでもよくて。
これ、もう帰れってことだよね?
「ん? 降りないのか?」
「え、あ…」
そうだ。新さんからこなかったら私から誘うって真実と決めたんだ。
でも昨日の漫画で、女からいくのはって…
いや、でもあれは漫画の話であんなのただ1例で…
でも新さんがもしそうだったら…
新さんに誘われるまで私が我慢すれば、でももう、私はしたいし。もうもう…
「由美…?」
「………」
目から涙がぼろぼろと零れる。
もう頭の中での自分会議はもう戦争のように荒れている。
頭が苦しくなって、それが涙となって全部外へと押し出される。
泣いちゃダメだ、ダメに決まってる。新さんが心配しちゃう。ダメだダメだ。
でも涙なんて止めたくて止めれるもんじゃないよ。
拭っても涙は溢れる。
涙はこぼれて、昨日念入りに選んだ服にどんどん涙のシミを作る。
「由美? どうした?」
「ひ、うぐ………」
「なんかあったか?」
あぁ、もう限界だ。
