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はしたない女の子は好きですか?

第6章 ▼制服を脱いで。


終業式…。
これが終わったら明日から夏休みだって気持ちになるから嫌いじゃないけど、このあとが水泳の補習なんだよね…。

どうも気持ちが重苦しい。
でもこれもサボるとさすがに先生怖いしな…。受験生だし、サボるのもね…。

私は腹括ってぐっと握りこぶしに力をいれた。
やるんだやるんだ……。
やってやる…。
補習なんてちゃっと泳げば終わりだ。そうだそうだ。

自己暗示をかけるようにぐっと目を瞑って自分に言い聞かせた。

いつの間にか終業式は終わっていた。

ぞろぞろと体育館から人が吐き出される。
私は教室に戻って友達と軽い挨拶を交わすと、私は荷物をもってプールのほうへと歩き出した。

これから向かう場所が戦場でもあるかのように、私は強く1歩1歩踏みしめる。
太陽が眩しい。暑い。絶好のプール日和ではあるけど、全くもって嬉しくない。
大雨の1つでも降ればよかったものの。
降ったところで、なんの解決もならないんだけども。

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