
はしたない女の子は好きですか?
第6章 ▼制服を脱いで。
まぁ……
「なんでもないです」
言いたくはないんですけどね!!
「なんでもない?」
「はい…」
「ほう…じゃあ補習やめるか? 体育の評価0点だけどな」
「くっ……」
「いうか?」
なんともいえない不思議な空間。
暗くてひんやりとした更衣室の中に、先生と2人。
目の前の先生はとても近い距離で、私の顔をのぞき込む。
目が奥二重なんだなとか、なんとなく先生の顔のパーツを確認しながら、頭を関係ないことでいっぱいにしていた。
そしてだんだんと、先生の顔に体育0点という字が現れてくる幻覚さえも見えてくる。
受験生だもんね…
行きたいところも決まってきてるのに体育の点数がアホみたいに悪いなんて。
私は観念して大きくため息をはいた。
「あのですね…」
「うん」
「私が休みたくないのは…その…恥ずかしくて…」
「なにがだ?」
う……屈辱的…。
私は俯きながらポツリポツリと言葉を零す。
「……胸が、小さいから」
