
はしたない女の子は好きですか?
第1章 ▼たまらないのはこっちだ。
何度か短いキスをして、新さんが私の口の中に舌をすべりこます。
新さんが舌で私の歯並びをなぞる。
「ん、んんんっ」
その動きにゾクゾクして、私はおもわず新さんの腕に手をかけた。
新さんのキス、なんか激しい。それに長いし、キスすごく気持ちい。
「はっ…はぁはぁ。……え、きゃ、きゃぁぁぁぁぁ?!」
怒涛のキスが終わったかと思うと、新さんは私をひょいっと抱き上げる。
そして寝室の電気をつけて、私をベッドへ下ろした。
「新さ、ひゃっ」
私の首すじに新さんがキスをする。少しくすぐったい。
音をたてて何度も何度もキスをする。
されるたび声がでて、私の体がベッドに沈む。
新さん、どうしたんだろう。
「あの、新さん…?」
私の言葉がようやく届いたのか、新さんがピタッと体を止めた。
そして私の顔を見る。
私の腕をぐいっと引っ張って私の上半身を起こすと、新さんは私をぎゅっと抱きしめた。
「由美、好きだ」
「はい、嬉しいです」
「オレは社会人で、お前はまだ学生だろ?歳の差はそんなないって言っても、一応立場は違うし、オレは大人だから我慢しないとって思って・・・。それに由美、そういうこと苦手なのかな?って思ってたし・・・」
「え?! なんでですか?」
「一緒に映画とか見てそういうシーンなるとあからさまにそっぽむいたりするしな」
「そんな、目を爛々させてがっついてみるのもあれじゃないですか」
「・・・はは、それもそうだな」
