
はしたない女の子は好きですか?
第2章 ▼本当の本当は
「寒くないのか?窓開けて」
あ…忘れてた。
そうだ、さっきあんなことしてたから換気してたんだった。
「あ、換気してたんです。でも少し寒くなってきたので閉めましょうか」
私は急いで窓を閉める。
そしてなんとなく部屋の空気が悪くないかとか匂いを気にしたけれど、特に分からない。
そして何食わぬ顔で先輩の方を向いた。
「じゃあ先輩、ご自由に。私は少し次の演奏会の流れとかの確認しないといけないので」
「そうか、もうそんな時期か」
「はい。来月です」
「柏木も部長になって大変だな」
「楽しいですよ。やりがいもあるし…」
「そうか。でも、ストレスとかたまったりしないのか?」
「え、そんな…」
気づくと私の背後にピッタリくっつくように先輩が寄り添っていた。
振り向いたら唇などが触れてしまいそうな距離感だ。
その距離感から私は振り向くことが出来ない。
自然と肩がこわばって言葉を発することが不自由になる。
先輩からいい匂いがするとか、先輩の体が思ったより大きいとか。
そんなどうでもいいことを考えてしまっていた。
