
はしたない女の子は好きですか?
第1章 ▼たまらないのはこっちだ。
「由美どうした。こっちばっかり見て」
「えっ・・・あ・・・。カッコいいなって思っただけです・・・」
「お前は相変わらず恥ずかしいことを言うな」
「本当のことですもん」
うん、本当にカッコいいって思ってました。
そりゃ、少し別のことも思ったりしてたんですけど・・・。
新さんに少し申し訳ない気持ちになって、顔をぷいっと窓の方へと向けた。
夜の街、ネオンがピカピカと光っている。
このまま新さんが私の家じゃなくて、ホテルにでも連れていってくれたら。
少し強引にでもホテルの中へと連れていってくれたなら。
私だってもっともっとはしたないことを、本音を言えるのに。
そんなことを思いながら運転を身を任す。
新さんは私の期待を裏切って予想通りに私の家へと連れていった。
「じゃぁ由美、おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
そしてお決まりのようにキスをする。
軽くキスを数回繰り返して、少し視線を交える。
そして私の唇を舌で割って入る。
私も自分の舌で新さんの舌をとらえる。少しざらついたその感触をしっかりと感じる。
吐息が熱い。
舌も口の中も全てあつい。
このまま全部全部奪って欲しい。
「新さん、好き」
好き、好き。大好き。
新さんと、したい。
「由美、もう遅くなるから寝なさい」
新さんはちゅっと軽く音をたててキスにピリオドを打つ。
そして子供のように私をあやして車から下ろした。
「はい・・・おやすみなさい」
あー、もう。
新さんとえっちしたいよ、もう!
