
はしたない女の子は好きですか?
第2章 ▼本当の本当は
でも特にそんなことはなくて。
先輩が言うように最近は少しストレスがたまっていたかもしれない。
だから先輩に縛られて、沢山責めてもらって、正直とても気持ちいいと思っていて。
もう悠くんより全然気持ちよかったんだ。
…なんて、そんな本音は全部言えないからこれだけ言おう。
「先輩に触られるの、好きです」
それでもやっぱり言うのは恥ずかしいから、言いながら少し顔をそらしてしまう。
それでも先輩は少し満足にそうに笑ってみせた。
そしてちゅっと、私のおでこにキスをする。
おでこから頬へ、唇へ。
恋人みたいに先輩は優しく優しくキスをする。
あの、快感と激しさだけのキスじゃない。
あぁ、でも。なんかすごく好きかもしれない。これ。
「じゃあ、暗くなってきたし帰るか」
「え…」
「ん? 最後までしたかったか?」
あ、意地悪な顔。
「違います…。ここまでしてしないのかなって思っただけです。別にしないならそれはそれでいいんです…」
「はは。したいのは山々なんたけど、したらオレと柏木、浮気したことになっちゃうでしょ」
「もう、そんなもんですよ…」
あんなに人のことイかせておいて…。
