
はしたない女の子は好きですか?
第3章 ▼もっとみたい
「梨奈、普通のチョコとホワイトチョコどっちが好き?」
「んー、普通のかな。え、お菓子?」
「うん」
「ありがとー」
こういうところ好きだなぁ。私がチョコ好きなの知っててこうやって買ってくれるとことか。
会計をする後ろ姿をみていたら、妙に抱きつきたくなってきた。
こんな公共の場じゃしないけどさ。
どうせ家についたら沢山くっついちゃうんだけどね。
そんなことを考えてニヤニヤしていたら、ひーくんにおでこを弾かれる。
「いたっ」
「なにぼーっとしてるの。行くよ」
「は、はい」
コンビニからでて、またさっきと同じように手を繋ぐ。
次はひーくんから。
なんだかそれが嬉しくて、つないだ手を頬ずりした。
「わっ、びっくりした」
「でへへー」
「可愛いけど、その笑い方はどうよ」
「嬉しくてー」
自分でもひくぐらい浮かれちゃってるな。
本当、これから思う存分くっつくぞーって思ったら、こんなバカになるくらい嬉しいけど。
1歩踏み出すぞって考えると、したいけど緊張するな。
