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はしたない女の子は好きですか?

第3章 ▼もっとみたい


チラッとひーくんの方を見ると、じっと画面を見ていた。
映画もいいけど私にも夢中になってほしいんだけどな。
でもひーくん、すきなものがあったらそっちにガッツリ集中するタイプだし、仕方ない仕方ない。

私も画面の方を見る。
映画の本編の前は、色んな映画の予告が見れて好きだ。
それをきっかけに、色んな映画を知れるから。
ひーくんもそのようで、流れる予告を食い入るように見ている。
思わず人差し指でぷにっと頬を指す。

「わ、なに?」
「うーん、なんとなくー」
「可愛な」
「えへへ」

さっきからなにバカップルみたいなことしてんだろ。ずっとうかれっぱなし。
あれかな、緊張とかやましいこと考えてるのごまかすためにかな。

だめだめ。今はとりあえずやましいこともなにもなし。
映画に集中だ。

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