
はしたない女の子は好きですか?
第3章 ▼もっとみたい
物語も大分終盤になってきた。
たまにお菓子をつまみつつ、けっきょく見始めたら食い入るように見てしまっていた。
終盤になってようやく頭に余裕ができて、やましいことを考えるスペースができる。
ひーくん相変わらず真剣に見てるな、
映画見始めたらお互い熱中しちゃって手の一つも握らなかったな。
あぁ、これが終わったらどうしよう。というか、どうなるんだろう。
一応映画自体はもう1本借りているんだけど、この力には頼らずいきたい。
これは沈黙になって、なんともいえない空気になったとき用。
本当は終わると同時になんかそれっぽい雰囲気になればって思うんだけど。
というか…
したい。って感じなんだけどなぁ。
「あぁ、この人が犯人だったんだ」
ひーくんの言葉にハッとする。
いつの間にかもう本当にクライマックス。もうそろそろエンドロールじゃないか。
これが終わっちゃったら、終わっちゃったら…
