
はしたない女の子は好きですか?
第4章 ▼彼氏とその弟と。
快感を感じちゃだめだっていうのに、なんだかんだ気持ちよくなって、前戯だってしっかりするし、あぁもうやだ。
気持ちよくなる私が嫌だ。
連結部分からは卑猥な音が激しく鳴っている。
「っっ…!」
「あぁっっ!」
お腹、熱い。
あたりにいやらしい匂いがたちこめた。うつろな頭を起こして見ると、お腹に白濁色の液がかかっていた。
それが陸人くんから出されたものなのはよくわかっている。
あぁ私、彼氏の弟にぶっかけられてるよ、何してんだろう、ほんとね。
虚無感、嫌悪感?
黒いモヤモヤが私の中にうずまく。
あ、少々の罪悪感も混じっている。
不本意だとはいえ、私だって感じてしまった時があったからだ。
なんだろうこの、汚されちゃった感。涙は出尽くしたようで今は出てくれない。
呆然としていると、視界にドアが開くのが見えた。
まさか……
「…美佳?」
