
はしたない女の子は好きですか?
第4章 ▼彼氏とその弟と。
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熱いシャワー浴びてなんかスッキリしたかも。とりあえずリビングに行ったら真人さんに謝りまくろう。それで、沢山沢山好きって伝えよう。
そうだそうだ。ちゃんとさっきのは事故だって、大好きなのは真人さんだって、何回も何回も言ったらわかってもらえるはずだ…。
私は体を拭いて、真人さんが用意してくれた着替えを身につける。
私の体より大きなスウェット。真人さんの匂いがする。
下着も真人さんの…。男の人の下着ってすごくスースーする。風通しがいいなぁ。
下着まで真人さんのものなのは恥ずかしいや。
ドライヤーをお借りして、肩までの髪を乾かす。
ある程度乾いたら、私は「よし」と自分に言い聞かせた。
正直このまま逃げ帰ってしまいたい。陸人くんと真人さんをこのままにして、この状況から逃げたい。
でも、とりあず真人さんに言わなきゃ。
私はゆっくりな足取りでリビングに向かう。特に言い合いもしてない。とても静かだ。
私はリビングのドアに手をかけた。
