
はしたない女の子は好きですか?
第4章 ▼彼氏とその弟と。
真人さんの言葉の意味を理解するのに大分時間がかかった気がする。
そしてその言葉をさっきのように頷くことは出来なかった。
冷静さは欠けていたものの、あまりの衝撃に言葉を失っていた。
え、しようって、え、え、え???
「え、な、なにをするんですか?」
「さっき美佳と陸人がしてたこと。オレも混ぜて3人でしようか」
それって早い話、3Pをしようって言ってるんだよね…?
え、なんで?なんで?
頭の中がハテナでいっぱいになる。静かな部屋の中で、時計の秒針の音が馬鹿みたいに大きくきこえる。
心臓がバクバクいう。
真人さんはニコニコと笑っている。ふと視線をそらして陸人くんを見ると、無表情で私と真人さんを見ていた。
私だけがバカのように焦った顔をしている。
