テキストサイズ

はしたない女の子は好きですか?

第4章 ▼彼氏とその弟と。


「な、なんでですか?」

さっきのことを許してないにしても、なんで3人でするなんて話になるの?

「だって、オレも陸人も美佳のことが好きだし」
「そんな、私は真人さんと付き合っているんです!」
「うん。オレも美佳が好き。陸人も大事な弟だし。美佳が好きなのは変わらないから、陸人と少し共有するくらい…だめ?」
「え、え…?」

だめだ。状況が飲み込めない。
私を2人で共有?
普通、オレの女になにしてんだって、陸人くんを怒るとこじゃないの?
なんで、陸人も美佳が好きか。ならしょうがない。みたいなノリなの?

真人さんが分からないよ。

「美佳?」
「真人さん、私…」
「美佳好きだよ」

真人さんが私の体を抱き寄せて唇を重ねた。
不意なキスに、私は少し動揺する。
リップ音が静かな室内に響く。

陸人くんに聞こえちゃう。恥ずかしい。

いつもはそんなに音をたてないのに、なんかわざとたててる?
あ、舌…

「んんんっ?!」

舌がすべりこむと同時くらいに、私の胸を陸人くんが後ろから鷲掴みにした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ