テキストサイズ

リアル

第2章 2

話題の店で寄り合うのがパターンになっている



今回はロックな音楽と内装が人気の店だ



大きめの音楽のせいか、お酒のせいか、皆の声のボリュームが上がる




隣のやっちゃんの声が聞こえ辛いフリをして近づけるから、いい店だ



やっちゃんは150センチと小柄な身体にふわりとしたワンピースを着ている



小さめの胸と締まったウエストをいやらしい目で見てしまう




華奢な肩からは細いブラの紐が見えている




これ以上ブラの紐を見ているとアニメの様に鼻血でも吹き出してしまうんじゃないかと思い



そっとブラの紐を隠した




やっちゃんはそれに気づいて、



ありがとう。と恥ずかしそうに両肩を手で触り紐が出ていないか確認した



その仕草を片肘ついて見ていたら思わず、言ってしまった



可愛いね。




え?この服?



やっちゃんが嬉しそうに笑った




旦那のお店で買ったんだよ!ゆうちゃんも来る?割引きしてくれるよ!





チクリと心臓が痛い





そうか〜いいね。家族割引か〜今度行かせてもらおうかな。




精一杯の演技をして笑う




ゆうちゃんの初恋はいつ?




隣の席のサヨが腕を絡めて胸に飛び込んでくる




えーと、そうだなー小学…低学年くらいかな?実習生の先生。
髪が腰まで長くて、綺麗だった。


初恋から女だったの?!告白したの?


うん。好きだって言ったよ。先生が学校変わっても文通してくれてるから思いは通じてると思ってた。
でも、結婚する。ってわかった時は、酷い!嘘つき!って手紙に書いてしまって…それっきりになってしまった。

今でもずっと後悔してる。
何であの時、おめでとう。って言ってあげれなかったのか。
初恋の失敗だね。




眉を下げて笑った




サヨが慰めるようにキスをしようと唇を近づける




手のひらで必死にサヨを阻止しながら離れる




私はー好きになった事がないかも?!



サヨが話した



何人も男と付き合って、不倫した相手の奥さんにバレそうになってタンスに隠れたりした事もあったけど、今思えば、本気で好きじゃなかったと思うんだよねー

そういえば、実はエッチでイッた事ないの。イッたふりしてるの。





飲んでいたビールを吹き出しそうになった









ストーリーメニュー

TOPTOPへ