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僕は君を連れてゆく

第25章 お祭りの後は…


「泣くなよ…」

リーダーはタオルで俺の顔を拭いた。

そして、チュッと可愛いキスをした。

「ご褒美あげないとね。」

俺はもう頭が働かないらしい。
この人は一体、誰なんだろう…
俺の知らないリーダーだ。
なんか、怒らせたのかな…
ニノと勝手にヤったからかな…

手を引いて俺を風呂場から出して軽く体を拭いてくれた。
二人でバスローブを着て寝室に戻った。

片方はさっき、俺が襲われた方。

俺をその隣のベッドに座らせておでこにまたキスをした。

冷蔵庫から水のペットボトルを出してゴクゴク飲んだ。
ゴクリと動く喉仏。
口の端から溢れた水。

「松潤も喉、渇いたよね?」

水のペットボトルにきちんと蓋を閉めて、缶ビールに手を伸ばす。

「冷やしておけばよかったな…」

それを開けながら俺の方へ歩いてくる。

「水…」

「酔った方がいいよ…」

ビールを口に含んで俺を見て、いつものように笑ってキスをしてきた。
舌が俺の唇をチョンチョンとつつく。

飲みたくなくて顔を背けたら、後頭部に手が回り、耳まで触られた。
ビックリして口を開けてしまい、温いビールが流れ込んできた。

「ゲホッ!ゲホッ!」

「あ~、もう!ムードねぇな~」

「ゲホッ!ゲホッ!もぅ、ムードって…ゲホッ!」

背中をトントンとさすってくれる。
優しいんだが、なんだかわかんない。

「なに?また、泣いてる?」

「なんだよ…怖いよ…リーダー…」

フッと鼻で笑って、
「やっぱり、お前は末っ子だな…」

「なんか、怒ってんの?」
俺は止まらない涙をそのままに聞いてみた。

「別に怒ってねぇよ…」

「嘘だ。こんなリーダーじゃない。」

「こんなって…どんなだよ…」

グスグスと鼻を啜る。
なんで、泣いてんだよ、俺。
カッコ悪っ。

「だって、俺…」

「ニノのこと?」

「知って…」

「やっぱり、松潤なんだ…」

「???」

「あいつさ…俺とヤってる最中に、じゅんって言ったんだぜ?ありえないだろう…」

「ニノが?」

「あぁ。まぁ、いいんだけどね…俺は。気持ち良ければ、何でも。」

「ニノ以外にもいるの?」

「それ、聞く?」

あぁ~、萎えちゃった~と、パンツを履いてバスローブの紐を縛った。
そして、俺のパンツを投げてきた。
グショグショの。

「履けねぇ…」

二人で笑った。

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