僕は君を連れてゆく
第25章 お祭りの後は…
ニノと関係を持って…
そのニノは大野さんと関係を持っていて、相葉くんとも関係を持っている。
大野さんと関係を持って…
大野さんはニノと関係を持っていて、他にもいるみたい…
相葉くんは…ニノだけなのかな?
翔くんは?
まさか、大野さんの初めては翔くん?
いやいや、そんな…
こんな身内で…
って人のこと言えないけど…
それから、俺は相葉くんとニノを目で追っていて…
二人は恋人同士というよりも、兄弟のように見えるなぁとはよく思っていた。
弟(ニノ)を溺愛する兄(相葉くん)。
ニノを構いたくて、構いたくて仕方ないんだろうなって。
だけど、今の俺にはピンクのフィルターがかかってしまうらしく…
「ちょっ!やだって!触んなっ!」
「なんで~!いいじゃん!」
「やだって!もう!」
ただ、ニノのボサボサの髪の毛をからかっているだけなのに、イヤらしく聞こえてしまう。
ほら、また…
「気持ち悪っ!」
「なんで?食べてよ!」
「えっー!」
「ほら、口開けて!」
「んっ…」
ただ、たこ焼きを、口に放り込まれてるだけなのに。その中身は本当にタコなのか…
「うん、うまっ!」
「いい子~♡」
♡は俺がつけたんだ。
そう聞こえちゃうんだ…
「松潤も食べたいの?」
「え?」
「ずっと、俺たちのこと見てるよね?」
「いや…そんなことは…」
相葉くんに指摘されしどろもどろになる。
ニノは隣でニヤニヤしてやがる。
「食べたいって、これにしてよ。」
「いいねぇ~!ほら、松潤、あーん♡」
「なに?何入っての?」
「口開けてよ~♡あ~ん♡」
「ビビってんのか?」
「ビビってねぇし!」
モグモグ…
「甘っ!!!?!!?」
「「イエーイ!!!!」」
ハイタッチしてる二人。
「タコチョコだよ~」
「うわっ!まじだ!タコ入ってる!」
「タコとチョコ合う?」
「合わねぇよ!」
「アハハ!!!」
二人は俺の顔を見て笑ってる。
うん、付き合ってるのかも…
いや、違うのかな…