僕は君を連れてゆく
第25章 お祭りの後は…
「ニノはね、あんなんだから、フラフラしちゃうんだよね…」
俺は嵐として活動して18年になるけど…
この数ヵ月、こんなメンバーを見たことがない。
「フラフラって?」
「まぁ、いいんだ。すぐに分かるから。でも、今回ばかりは焦ったよ。まさか、松潤とは思わなかった。」
「分かるんだ…」
「俺に会えない間、誰とどこで何してたのか…ちょっと、優しく聞いてやればすぐに答えるよ。」
俺には相葉くんの本心が読めなかった。
フラフラしちゃうのが、ニノでそれを許しているなら別に相手が誰だって構わないじゃないか。
「松潤は、突っ込まれたことはあるの?」
「…へ?」
「俺はないけど、ニノは相当、イイみたいだからさ…」
「何が、言いたいんだよ…」
「人の恋人のケツ、勝手に使ったんだからさぁ、何か詫びてもらわないと…ニノと松潤だけ、いい思いしてるじゃん?」
「だから、何だよ…」
「松潤のケツ、貸してよ。」
「はぁ?」
「ニノにいれさせてやってよ。」
「はぁ?」
人の恋人のケツって…
確かに、俺はニノに恋人がいるかなんて気にもしないで勝手に関係をもったけど…
それでなんで、俺がニノにケツを???
「い、意味わかんねぇよ、俺、帰るよ。」
立ち上がったら、リビングのドアが開いた。
入ってきたのはニノだった。
「あ、いたんだ…」
「おかえり、ニノ。もっと、遅いかと思ったよ。」
「あ、ただいま…予定通り終わったから…」
ニノは俺と相葉くんを交互に見てる。
「ニノ、鞄置いてくれば?」
「そ、うだね…」
「ニノも帰ってきたし、俺、マジで帰るよ。」
「せっかく、帰ってきたんだからもう少し飲もうよ、ね?」
鞄を置いて、さっき見かけたパーカーに着替えたニノは俺の横を通り抜けてキッチンにいる相葉くんの元へ。
「なんか、作るの?」
「ニノ、松潤がニノにいいものくれるって。」
「え?」
「はぁ?何言ってんだよ!」
「ニノ、教えてあげなよ。ケツ、気持ちいいんだよって。」