僕は君を連れてゆく
第30章 2.5次会
「ん、はぁ…もっと、舌使えよ…」
ベッドに腰かける翔くんの膝の間にいる俺。
翔くんのアレを口に含み舌で括れをつつく。
「そんなにおいしい?」
苦しくて、苦しくて
涙がでてくる。
やめたい。
こんなの酷い。
翔くんが汗で張り付く俺の前髪をかきあげる。
目だけで翔くんを見つめる。
翔くんは舌で赤い唇を舐めた。
キラリと濡れる唇。
俺自身もジュワっと濡れる。
やめないで
もっと、もっと、して
「あぁ… 出していい?」
翔くんのが震えて俺の口の中に広がった。
その量に、喉に張り付く感じに驚いて、噎せた。
飲み込めず吐き出してしまった。
「大丈夫か?」
口から溢れた白いソレを翔くんがぬぐった。
なんで、そんなに余裕なんだよ。
俺はずっと、ずっと、ドキドキしてるのに。
苦しくて、怖くて
なのに、時々、優しく俺を見る瞳や
俺に触れる指は優しくて。
翔くんにこんなことをしている
もう、それだけでイッちゃいそうなのに
「顔あげて?」
頭上から優しい声がする
きっと、あんな顔してる
俺が好きな
そう、俺が好きなあの顔
見上げたら、
やっぱり、そうで
俺が好きな翔くんの顔
「泣くなって…」
翔くんの太ももを触る
「こら、イタズラするな!」
「翔くん…」
翔くん、
翔くん、
翔くん。
いつからか翔くんにどう、接していいかわからなくなった。
それは、俺が翔くんに特別な感情を持っていたからだ。
こんなことになって気がつくなんて…
こんな、興味本意でメンバーに手を出す奴なんて
翔くんは絶対に嫌いなはずだ。
メンバーとしてももうダメなのかもしれない。
「翔くん…ごめんなさい…」