僕は君を連れてゆく
第30章 2.5次会
俺は、興味本意でニノとヤって…
大野さんとヤって…
ニノとヤったから相葉くんを怒らせて…
もうすぐ、20周年という記念なのに…
ただ、ただ、後悔している。
男ってやつはそういう生き物なのよね。
性欲は本能だから。
浮気する生き物だから。
どこかのドラマで聞いたことがある。
「風呂入ろ?ここの最上階、温泉がついてるんだぜ!入りたくない?」
俺を立ち上がらせてくれて、俺の背中をポンっと押してくれた。
下半身丸出しのままで歩く翔くん。
「ちょ、ちょっと、何か着てよ!」
慌てて声をかけたら、
「気持ちいいスウェット持ってきたんだ~」
と、笑った。
でも、その姿は間抜けだ。
だって、翔くんの翔くんがブラブラしてるんだもん。
さっきはあんなに元気だったのに…
いまはふにゃふにゃ…
「ぷっ…」
吹き出しちゃったよ…
いそいそとスウェットを履く翔くん。
「行くぞ!」
鼻を掻いて少し恥ずかしそうにしてる。
あぁ、やっぱり、俺はこの人が好きだ。
今さらかもしれないけど、
こんな風に気がつくなんてバカだけど…
それでも、やっぱり、翔くんが好き。
「ねぇ、俺、着替えないんだけど?」
「お前はバスローブ着ろよ!」
「寝にくいじゃん!俺、ホテルのベッド、寝れないよ…ただでさえ、硬いのに…」
「寝れるって…気がついたら朝になってるよ。」
「え?」
「寝かせねぇ!って言ってんの!!!」
・・・・・・・・・・!?!?!?
えっーーーーーーー!?!?!?
抱いてくれるの?
いやいや
そんな、
でも、
そうなの?
やっと、静まった心臓がまた騒ぎだして、
やっと、もとに収まった俺がまた反応した。
あぁ、
もう、
どうして?
期待しちゃうよ?
遊ばれるなら、翔くんがいい。
そう思う、俺はやっぱり、最低なのかな。
こんなこと思う、俺。
嫌いかな?