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僕は君を連れてゆく

第30章 2.5次会

ーsho saidー


松潤が大輔さんとのロケから帰ってきて数日たったころから嵐の楽屋の空気は少し違った。

ニノはいつもに増して気配を消そうとしているし、
相葉くんはそんなニノを優しく、けど常に見ていた。
大野さんも…寝てるかな?と思えば起きてることが多かった。

そして、潤。
潤は俺たちをよく見てた。元々、気のつく男だったけど…見ては頬を染めていた。

いつしか、ニノがある俳優に襲われかけたことがあった。そいつと嵐は共演NGになったけどいきつけの飲み屋でそいつが俳優仲間と飲んでいるところに遭遇した。
そいつは本当にバカらしく、ニノに迫ったけどダメだったと大声で話していた。
いくら個室とは言え気が知れない…
その時の松潤の様子までベラベラとしゃべる。
「二宮くん、絶対に松本くんにお持ち帰りされちゃったよ…」
と、そいつは言った。

そのつぎに5人の収録で会ったとき…

相葉くんはニノを見ていなかった。
松潤を見ていた。

松潤はニノを見ていて。

あぁ、そうか。と。
あの俳優の話は本当になんだと。

隠しきれない二人の空気。

松潤は相葉くんとニノの関係を知らないらしい。

さぁ、相葉くんはどうするんだろう?

ニノと大野さんのときも…

こんなだったなぁ…

まぁ、今、大野さんとニノがどんな関係なのかそこには別に興味ないけど…

まさか、潤がね。

あいつは俺のことが好きなはずなのに…

バカだ。

俺に一言、言ってくれれば…ねぇ?

だけども…

こんなに色気を振り撒いて…

嵐のメンバーならまだ、いい。

だけど、このままじゃ、ニノが襲われかけたように勘違いしてくる輩がでてくるかもしれない。

本当にバカ。

さぁ、
俺、櫻井翔。

どうしようか?


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