ガラスの靴がはけなくても
第6章 年下の男の子
いつまでもこの話題をうまく避けられるわけもなく、色々考えた結果、食事に付き合うことが一番てっとり早いんじゃないかって分かったわけで。
だって、ご飯だよ?
いっしょにご飯行くだけだよ?
なにをそんなに深く考えちゃってるんだろう私って !
……なんて自分に言い聞かせてみても、実際付き合ってもない異性と二人っきりで食事っていうのが数年ぶりになるわけで。
社会人になってからなんて初めてだったり。
元々男友達が少ないのもあるけど、数人で飲んだりはあっても二人きりって滅多にあるシチュエーションじゃない。
それにしてもご飯に誘われたくらいですごく意識しちゃうって私って重い。
そう思ったから、さっさと食事というイベントを終わらせてしまおうって決めた。