夢現、
第1章 夢でもいいから
(`・З・´o[side ⓢ]o
「ぅ、あぁ──…っ、!!」
自分でも信じられないくらい、
か細くて甘い声を上げて果てた。
下半身からじんじんと広がってくる愉悦に、
何も考えられなくなってしまう。
ふとその愉悦の核へ目を落とすと、
ニノがそこに顔を埋めたまま
何やらもぞもぞと動いていた。
『っ、に、ニノ ── ?』
息が整わないまま、そう声をかける。
すると、ニノがゆっくりと顔を上げた。
その表情を見て、思わず息を呑んでしまう。
うっすら涙を溜めたつぶらな瞳。
口元は不自然に膨らんでいて、
端から白い滴が零れている。
口を開けないようにしながら、器用に微笑むニノ。
それでやっと、そして瞬時に理解した。
果てた熱を口で受け止めたのだ、この子犬は。
『に、ニノ、やめ───、出して…!』
咄嗟に身を乗り出して彼の眼前に
両掌で受け皿を作って差し出す。
そんな不純物、口の中に入れてちゃ駄目だって。
けれど、ニノはふるふると
小さく首を左右に降って、
そして俺の首元に両腕を回して
ぐっと自分の側に引き寄せた。
俺の右肩にニノの尖った顎が乗る感触。
「ごくん」、と、耳元で水音がした。
『…───?!?!』
何が起こったのかは、言うまでもない。
口の中のものを飲み下した音。
聞こえよがしに耳元に引き寄せて
そんなことをするあたり、鬼畜だ。
そして、ゆっくり俺の肩から顎を離し、
俺に向き直るニノ。
口端には相変わらず、一筋の白濁が伝っている。
『─── み、水…』
とにかく少しでもニノの中に入った
自分の欲情の濃度を薄めなければと思った。
腕を伸ばして、テーブルの上の
コップを手に取った。
ニノの口元に運んで、逆向きに傾けた。
N「…ん、」
案外、素直に唇に隙間を開けて
水を飲んでくれた。─── と、思ったんだけど。
N「ひょー、ひゃん。」
水に邪魔されながら、それでも
俺のことを呼んだのだとわかった。
刹那、視界が阻まれる。
唇に唇が重なる。
薄くて柔らかな、ニノの唇が
少しずつ開いて、俺の口中に
生温い水を送り込んでくる。
お互いの唇の狭間で、
こぽ、と小さな水音が生まれた。
あぁ、
溺れてしまう。
「ぅ、あぁ──…っ、!!」
自分でも信じられないくらい、
か細くて甘い声を上げて果てた。
下半身からじんじんと広がってくる愉悦に、
何も考えられなくなってしまう。
ふとその愉悦の核へ目を落とすと、
ニノがそこに顔を埋めたまま
何やらもぞもぞと動いていた。
『っ、に、ニノ ── ?』
息が整わないまま、そう声をかける。
すると、ニノがゆっくりと顔を上げた。
その表情を見て、思わず息を呑んでしまう。
うっすら涙を溜めたつぶらな瞳。
口元は不自然に膨らんでいて、
端から白い滴が零れている。
口を開けないようにしながら、器用に微笑むニノ。
それでやっと、そして瞬時に理解した。
果てた熱を口で受け止めたのだ、この子犬は。
『に、ニノ、やめ───、出して…!』
咄嗟に身を乗り出して彼の眼前に
両掌で受け皿を作って差し出す。
そんな不純物、口の中に入れてちゃ駄目だって。
けれど、ニノはふるふると
小さく首を左右に降って、
そして俺の首元に両腕を回して
ぐっと自分の側に引き寄せた。
俺の右肩にニノの尖った顎が乗る感触。
「ごくん」、と、耳元で水音がした。
『…───?!?!』
何が起こったのかは、言うまでもない。
口の中のものを飲み下した音。
聞こえよがしに耳元に引き寄せて
そんなことをするあたり、鬼畜だ。
そして、ゆっくり俺の肩から顎を離し、
俺に向き直るニノ。
口端には相変わらず、一筋の白濁が伝っている。
『─── み、水…』
とにかく少しでもニノの中に入った
自分の欲情の濃度を薄めなければと思った。
腕を伸ばして、テーブルの上の
コップを手に取った。
ニノの口元に運んで、逆向きに傾けた。
N「…ん、」
案外、素直に唇に隙間を開けて
水を飲んでくれた。─── と、思ったんだけど。
N「ひょー、ひゃん。」
水に邪魔されながら、それでも
俺のことを呼んだのだとわかった。
刹那、視界が阻まれる。
唇に唇が重なる。
薄くて柔らかな、ニノの唇が
少しずつ開いて、俺の口中に
生温い水を送り込んでくる。
お互いの唇の狭間で、
こぽ、と小さな水音が生まれた。
あぁ、
溺れてしまう。