夢現、
第1章 夢でもいいから
(.゚ー゚o[side ⓝ]o
部屋を出て、欠伸を噛み殺しながら
1階のキッチンへと向かう。
あ、説明が遅れましたけど、
ここは私含め、国民的アイドルグループ『嵐』が
人知れず共同生活を送るシェアハウスです。
間取りは1階にだだっ広いリビング
(何畳かなんてのは知りません)、
リビングと対面のカウンターキッチンと
ダイニング。
2階にメンバーそれぞれの個室があって、
その個室にぐるりと囲まれるように
踊り場兼ロフトがあります。
まぁ、昔からのファンの皆さんなら
分かると思うんだけど。
「ひみつの嵐ちゃん!」時代にシェアハウスの
企画があったでしょ?あれを
結構リアルに再現した感じ。
まぁ、番組と違うのは
お客さんを入れることはおろか、
家族さえも立ち入りNG。
ここを知ってるのはメンバーと
古株のチーフマネージャーさんと
ジャニーさんだけ。
とりあえずざっくり言うと、嵐が
嵐で居られるための場所、とでも
言ったらいいでしょうかね。
キッチンに着いて、さて何を食べようかと
思案する。確か相葉さんがこの前
高そーなプリン買ってきてて、それが
まだ残ってるかな。彼ならネコババしても
バレないかも。そんな邪な考えを抱きつつ
冷蔵庫を開けようとした刹那、
「…まだ死にたくないよおおお!!!」
背後からとんでもない悲鳴が聴こえた。
ふと振り返ると、ソファの肘掛けから
ちょこんと焦げ茶の髪の毛が覗いている。
あ、翔さん…居たんですね。
『随分、大層な夢をご覧になってたんですね?』
頭上からそう話しかけると、うっすら
涙を浮かべた翔さんが私を見詰めてくる。
部屋を出て、欠伸を噛み殺しながら
1階のキッチンへと向かう。
あ、説明が遅れましたけど、
ここは私含め、国民的アイドルグループ『嵐』が
人知れず共同生活を送るシェアハウスです。
間取りは1階にだだっ広いリビング
(何畳かなんてのは知りません)、
リビングと対面のカウンターキッチンと
ダイニング。
2階にメンバーそれぞれの個室があって、
その個室にぐるりと囲まれるように
踊り場兼ロフトがあります。
まぁ、昔からのファンの皆さんなら
分かると思うんだけど。
「ひみつの嵐ちゃん!」時代にシェアハウスの
企画があったでしょ?あれを
結構リアルに再現した感じ。
まぁ、番組と違うのは
お客さんを入れることはおろか、
家族さえも立ち入りNG。
ここを知ってるのはメンバーと
古株のチーフマネージャーさんと
ジャニーさんだけ。
とりあえずざっくり言うと、嵐が
嵐で居られるための場所、とでも
言ったらいいでしょうかね。
キッチンに着いて、さて何を食べようかと
思案する。確か相葉さんがこの前
高そーなプリン買ってきてて、それが
まだ残ってるかな。彼ならネコババしても
バレないかも。そんな邪な考えを抱きつつ
冷蔵庫を開けようとした刹那、
「…まだ死にたくないよおおお!!!」
背後からとんでもない悲鳴が聴こえた。
ふと振り返ると、ソファの肘掛けから
ちょこんと焦げ茶の髪の毛が覗いている。
あ、翔さん…居たんですね。
『随分、大層な夢をご覧になってたんですね?』
頭上からそう話しかけると、うっすら
涙を浮かべた翔さんが私を見詰めてくる。