テキストサイズ

半社会人(仲村慶彦の憂鬱な日々社会人編)

第48章 まだか結果は?


プロテストの合否を確認するためだ。
オレは仕事で行けなかったが、結果が解るまで、何も手につかなかった。

「遅ぇな、弾丸。もうとっくに結果解ってんだろが…」

オレのスマホに直ぐに連絡をくれるという約束だったのに中々連絡が来ない。

「仲村君、何ソワソワしてんの?」

沙織かよ、ウゼーな。今それどこじゃないんだよ、変な仕事押し付けてくんなよ、頼むから。

「あ、いや何でもないっす。あっ!急に腹が…トイレ行ってきます」

余計な仕事押しつけられるのもイヤだからトイレに駆け込んだ。

「まだかよ、早く連絡くれよったく」

オレはトイレの個室に入り、スマホをチェックした。

まだ来ない。
まさか不合格だったのか?

いや、そんな事はないだろう。弾丸のボクシングテクニックは完璧だったはず。
それにしても遅すぎる!

オレはLINEにメッセージを入れた。
【どうだった?合格か?】

するとすぐに既読の表示か出て
【モチロン、合格だぜーww】

やったーっ!弾丸プロテスト合格だ!

【早く連絡くれよ、こっちは落ち着かなかったぜ】

【そうかそうか、悪かった】

その後にスタンプか送られてきた。

とうとうプロのボクサーになったか。

オレはこれ程にまで夢中になった事があるだろうか。
間違いなく無かった。

それも他人の事にそこまで自分が協力したことなんてなかったからだ。

でも今は自分の事の様にスゲー嬉しい。

次はデビュー戦だな。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ