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半社会人(仲村慶彦の憂鬱な日々社会人編)

第50章 モテて羨ましいなぁ…

「あ、お兄ちゃん久しぶり~、何か雰囲気変わったねぇ」

唯はオレを見るなりそう言った。
ボクシングやってるからな。でもそれは敢えて言わないようにしてる。特に意味はないんだが、ボクシングやってるというのはストライカーと弾丸しか知らない。

…にしてもまたド派手な衣装だな、おい。
露出もかなりあって、特に谷間が。
ヤベッ、ガン見したのバレたかな…

ここは唯がバイトしてるキャバクラで、オレは初めて一人で店に来た。
指名料かかるのか、一体ここでいくら貰えるんだろうか…

唯は隣に座り、水割りを作った。
「どうしたの、今日は。お兄ちゃんこういうとこ来るの珍しいよね?」

そう、オレは唯に話があってこの店に来たのだ。

「うん、ほら前にオレと一緒に来た人いるじゃん、会社の上司なんだけど」

「あぁ、野村さん?どうかしたの?」

「最近店に来てる?」

「うん、ちょくちょく顔出してるよ。でも最近指名するのはアタシじゃなくてルイって娘だけどね」

「ルイ?どの娘?」

「ほら、あそこの席で赤いドレス着てる娘」


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