半社会人(仲村慶彦の憂鬱な日々社会人編)
第50章 モテて羨ましいなぁ…
唯は前方を指差し、前のテーブルで客と楽しそうに話している娘を指した。
「あー、何かハーフっぽい感じの娘か?」
「何かクォーターとか言ってたよ」
「へー、何処のクォーター?」
「ん~、忘れたぁw」
「ったくいい加減だな」
「だってお店の娘にマジ興味ないしぃ~」
「仲悪いのか?」
「そんなんじゃないけど、別にそこまで詳しくないしぃ」
ふぅん、そんなもんか。
「そんな事を聞きに来たんじゃないんだ。あのオヤジさ、ここでどんな話してんの?」
「アタシはあんまり野村さんのテーブルに着いた事ないけどぉ、でも何かモテる自慢はしてるよww」
まぁ確かにモテるだろうな、あのオヤジは。
「でもさぁ、自分からモテる自慢て何かイタクない?マジウケんだけどw」