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半社会人(仲村慶彦の憂鬱な日々社会人編)

第6章 やっぱ童貞バンザイw

泡沫は店を出て、オレは弾丸とストライカーに謝った。

「申し訳ない!オレはアイツの態度といい、言い方が気にくわなかった。ホントに悪かった!」


「しょうがねぇよ、オレも何か違うなぁと思ったもん、アイツは」

「気にせず残った我々で楽しみましょう」

「ありがとう!ホントに悪かった」

オレは二人に何度も頭を下げた。

「しかしさぁ、アイツ何才だったんだろ、実際」

「皆さんと同じような年齢じゃないですかね」

弾丸もストライカーも気にはなってたみたいなのか。

「それにしても、あの服のセンスは何だありゃww」

「なぁーっwwあのメジャーのキャップ、センス悪っww」

「しかも、シャツインしてましたね」

「ww」


泡沫の悪口を散々言ってやったぜ、ザマーみろww



そしてオレたちは居酒屋を出て夜の街を歩いた。

「そう言えば、皆仕事は何してんの?」

唐突に弾丸が聞いてきた。

「オレは中小企業の印刷会社に勤務だよ。ガッコー出て今のところに3年勤めてるよ」

オレは印刷会社の発注の部署に勤務している。

「そっか、オレはフツーのサラリーマンだよ。高校出て今の所は転職で入った」

弾丸はオレより年齢は下だけど、社会人としてはヤツの方が長い。

「私は自営でして。町工場ですが」

ストライカーは自営か。

皆、明日になりゃ朝から働くワケか。


ガッコーの頃のようにはいかないよな、やっぱり。

「オレさぁ、実はキャバクラって行ったことないんだけど、行ったことある?」

弾丸、キャバクラ行きたいのか?

…実を言うとオレも行きたい!

しかし、オレは女の前ではコミュ障になるという弱点がっ…

「いや、私もないですね。酒は飲みますが、ああいったとこでは…」

「何か気が進まねえけど、弾丸行きたい?」

とりあえず弾丸が行ってみたいと言うなら行ってみよう。

コミュ障バンザイだ、こうなりゃ!

「いや、いいよ。ただ、どんなもんだろうなぁって」


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