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半社会人(仲村慶彦の憂鬱な日々社会人編)

第56章 みっともない!

「実はその家庭教師だったっていう女なんすが、オレの妹なんですよ」

「ワハハハハハハ!そうだとしたらお前を兄さんと呼ばなきゃなんねーな」

「んじゃ今、兄さんと呼んでくれませんかね?」

「はぁ?そりゃホントに言ってんのか?」

「そうです」

「マジでお前の妹なのか?」

「マジです」

「んー、そりゃ参った」

「は?」

「まさかお前の妹だったとはな…」

「こっちもまさかですよ」

「だな」

「です」

「…お兄さん!」

「マジで言うか?」

「…と言ったらどうするつもりなんだ?」

「どうって…オレは妹が野村さんと付き合うの反対です」

「ほぅ、何でだ?」

「だって…アンタ女にだらしないじゃないか!」

「上司に向かってアンタとはいい度胸してんな、おい」

野村の顔つきが変わった。
こんないい加減なエロオヤジに妹を渡すワケにはいかない。

「いい年したオッサンが20離れた女を相手にするかな、フツーww」

「おい、童貞。そういう事は初体験してからほざけ!」

「ヤリまくってりゃいいってもんじゃないだろ、会社のお荷物が!」

「テメー、誰にモノ言ってんだ、あぁ!」


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