半社会人(仲村慶彦の憂鬱な日々社会人編)
第3章 居酒屋へ
何だ、シカトか!店員の分際でシカトか、おいっ!
「ジョニー、もっとデカイ声じゃないと聞こえないよ」
泡沫め、オレは女の前だと軽くコミュ障になるんだよ!
わかるだろ、お前も?
クソっ!
「あー、すいませーん、注目いいですか~っ?」
弾丸!ありがとう!
助かるよ、キミがいて…
「はぁい、お待たせしました、ご注文どうぞ」
ようやく店員が来た。
「あ、オレ、オレンジジュース」
オレンジジュース?!!
弾丸、お前はガキか?何だオレンジジュースってのは!
しかもお前よく見ると爽やか系のイケメンじゃないか!
何故、童貞なんだお前は?
オレたちの中じゃ一番のイケメンだぞ!
まぁでも詮索するのはよそう。
「んじゃオレはコーラ」
泡沫!お前はコーラか!
こんのガキがっ!クソガキめ!
仕方ない。オレが大人になるか…
「ぁ、それと冷やっこいルービーを2つ」
「はっ?」
マズイっ!チンカチンカの冷やっこいルービーを知らないのか!
ハズい!かなりハズいぞ、オレは!
「あ、中生2つで」
「はい、かしこまりました」
何だか居酒屋に来ただけで疲れた…