
ナイト・ナイト・スウィート・ドリームス
第1章 むかしのはなし(※)
「あなた、一人ですか?」
おにぎりを食べ終えて10分したぐらい、白い車から黒髪の男の人が降りてきて私の前に立ち止まった。
「わたし?」
「そう、あなた」
エンコーか。
瞬時にそう分かった。
こんな夜遅くに女の子に話しかけてくるやつなんてろくなもんじゃないと思った。
たしかに、私は落ちこぼれだけど、まだエンコーには手を出してない。
エンコーしちゃえば、みんなかわいそうって思ってくれるかな。
「セックスしたことないけど、私」
「…話の早い女の子、僕大好きですよ」
男はにたりと笑った。
瞳を合わせた瞬間、耳に付けられたピアスが光った。
少し見ただけでも、片方の耳に5つは付いていることに気がついた。
アウターコンク、インダス、トラガス、イヤーロブに2つ。
「あと、お金には困ってないよ。それに、可愛くもないよ」
「じゃあそのかわりたくさんキモチよ〜くしてあげます。誰にも言われなかった「カワイイ」も、僕があげます」
「本当?」
「ホント」
私は男に連れられて、マンションの中に入った。
おにぎりを食べ終えて10分したぐらい、白い車から黒髪の男の人が降りてきて私の前に立ち止まった。
「わたし?」
「そう、あなた」
エンコーか。
瞬時にそう分かった。
こんな夜遅くに女の子に話しかけてくるやつなんてろくなもんじゃないと思った。
たしかに、私は落ちこぼれだけど、まだエンコーには手を出してない。
エンコーしちゃえば、みんなかわいそうって思ってくれるかな。
「セックスしたことないけど、私」
「…話の早い女の子、僕大好きですよ」
男はにたりと笑った。
瞳を合わせた瞬間、耳に付けられたピアスが光った。
少し見ただけでも、片方の耳に5つは付いていることに気がついた。
アウターコンク、インダス、トラガス、イヤーロブに2つ。
「あと、お金には困ってないよ。それに、可愛くもないよ」
「じゃあそのかわりたくさんキモチよ〜くしてあげます。誰にも言われなかった「カワイイ」も、僕があげます」
「本当?」
「ホント」
私は男に連れられて、マンションの中に入った。
